夏麻なつそ)” の例文
夏麻なつそ海上潟うなかみがたおきふねはとどめむさふけにけり 〔巻十四・三三四八〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
夏麻なつそ挽く、海上潟うみかみがたの、沖つ州に、船はとどめむ、さ夜更けにけり。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
夏麻なつそひく」はなつあさを引く畑畝はたうねのウネのウからウナカミのウに続けて枕詞とした。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
夏麻なつそ引く海上潟うなかみがたの沖つ洲に鳥はすだけど君はおともせず」(巻七・一一七六)、「吾が門のもりむ百千鳥千鳥は来れど君ぞ来まさぬ」(巻十六・三八七二)というのがあって
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)