壮盛わかざか)” の例文
旧字:壯盛
ほんに、あの頃は、まだおれたちも、壮盛わかざかりじゃったに。今ではもう、五十年昔になるげな。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
ほんに、あの頃は、まだおれたちも壮盛わかざかりぢやつた。今からでは、もう五十年になるげな。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
あの方が壮盛わかざかりに、棒術をこのんで、今にも事あれかしと謂った顔で、立派なよろいをつけて、のっしのっしと長い物をいて歩かれたお姿が、あれを見ていて、ちらつくようだなど
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
さう言へばあの方が壮盛わかざかりに、矛使ほこゆけをこのんで、今にも事あれかしと謂つた顔で、立派なよろひをつけて、のつし/\と長い物をいて歩いたお姿が、ちらつくやうだなどゝ、相槌をうつ者も出て来た。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)