“壁隣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かべどなり50.0%
かべとなり25.0%
かべどな25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
動かす響なり。初めは遠く、次第に近く、ついにはそのおと暖かに充ち渡りて、壁隣かべどなりの部屋より聞ゆるごとし。
近所も近所、すぐ壁隣かべとなりの家で、いつのまにかそんな運びが出来ていようとは、ゆめにも知らない武大ぶだだった。春は日永ひながになり、武大の帰りもだんだん遅くなっている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「一と晩家をあけたやうですよ。どうせ締りのない家だが、歸れば壁隣かべどなりの私が知らない筈はないから——」