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塩辛声
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しおからごえ
ふりがな文庫
“
塩辛声
(
しおからごえ
)” の例文
旧字:
鹽辛聲
と、その細い、
幽
(
かすか
)
な、空を通るかと思う雨の中に、図太い、
底力
(
そこぢから
)
のある、そして、さびのついた
塩辛声
(
しおからごえ
)
を、腹の底から
押出
(
おしだ
)
して
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そのさざめきの間に、潮で
鏽
(
さ
)
び切った老船頭の幅の広い
塩辛声
(
しおからごえ
)
が高くこう響く。
生まれいずる悩み
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
急に野次馬の方へ向いて精いっぱいの
塩辛声
(
しおからごえ
)
を張上げます。
銭形平次捕物控:078 十手の道
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
大手前
(
おおてまえ
)
の
土塀
(
どべい
)
の
隅
(
すみ
)
に、
足代板
(
あじろいた
)
の高座に乗った、さいもん語りのデロレン坊主、但し長い
頭髪
(
かみのけ
)
を
額
(
ひたい
)
に
振分
(
ふりわ
)
け、ごろごろと
錫
(
しゃく
)
を鳴らしつつ、
塩辛声
(
しおからごえ
)
して
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と例の
塩辛声
(
しおからごえ
)
でややふきげんらしくいった。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
塩
常用漢字
小4
部首:⼟
13画
辛
常用漢字
中学
部首:⾟
7画
声
常用漢字
小2
部首:⼠
7画
“塩辛”で始まる語句
塩辛
塩辛煮
塩辛壺
塩辛蜻蛉