“しおからごえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
塩辛声71.4%
鹽辛声28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
急に野次馬の方へ向いて精いっぱいの塩辛声しおからごえを張上げます。
大手前おおてまえ土塀どべいすみに、足代板あじろいたの高座に乗った、さいもん語りのデロレン坊主、但し長い頭髪かみのけひたい振分ふりわけ、ごろごろとしゃくを鳴らしつつ、塩辛声しおからごえして
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それを聞くと、少し酔のまわった軽業師かるわざし達は、面白そうに声を出して笑った。男達の鹽辛声しおからごえと、ふとった女共の甲高かんだかい声とが、広いテント張りの中に反響した。
踊る一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
音楽が門の前あたりで止ったかと思うと、チンドン屋の鹽辛声しおからごえが幽かに聞え始めた。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)