塗枠ぬりわく)” の例文
同時に右手めての大刀を、颯然さつぜんと横に払ってきたので、彼はすばやく後ろへ身を開いた。そのはずみに塗枠ぬりわくふすま障子一、二枚をあおって菊の間の中へドッと仆れる。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)