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堪忍
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がまん
ふりがな文庫
“
堪忍
(
がまん
)” の例文
鉄に謝罪るわけはないが親方の一言に
堪忍
(
がまん
)
して私も謝罪りに行きましたが、それから
異
(
おつ
)
なものでいつとなく鉄とは仲好しになり
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
一本気で我執のかなり強そうだったお須磨さんは、努力の人で、あの
押
(
おし
)
きる力は極端に激しく、生死のどっちかに片附けなければ
堪忍
(
がまん
)
できないに違いない。
松井須磨子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
むげに云い消されたが
忌々
(
いまいま
)
しくて忌々しくて随分
堪忍
(
がまん
)
もしかねたが、さていよいよ了見を
定
(
き
)
めて上人様のお眼にかかり所存を申し上げて見れば
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
二三杯かつこんで直と仕事に走りやれ走りやれ、ホヽ睡くても昨夜をおもへば
堪忍
(
がまん
)
の成らうに精を惜むな辛防せよ、よいは弁当も松に持たせて遣るは
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
二三杯かっこんですぐと仕事に走りゃれ走りゃれ、ホホ
睡
(
ねむ
)
くても
昨夜
(
ゆうべ
)
をおもえば
堪忍
(
がまん
)
のなろうに精を惜しむな
辛防
(
しんぼう
)
せよ、よいは弁当も松に持たせてやるわ
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
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他
(
ひと
)
の怖いことは一厘無いが強いばかりが
男児
(
をとこ
)
では無いなあ、ハヽヽ、じつと
堪忍
(
がまん
)
して無理に弱くなるのも男児だ、嗚呼立派な男児だ、五重塔は名誉の
工事
(
しごと
)
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
汝のために相談をかけてやりしも勝手の意地張り、
大体
(
たいてい
)
ならぬものとても
堪忍
(
がまん
)
なるべきところならぬを、よく/\汝を
最惜
(
いとし
)
がればぞ踏み耐へたるとも知らざる歟
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
“堪忍”の意味
《名詞》
堪 忍(かんにん)
怒りをこらえ、人の過ちを許すこと。勘弁。
(古)不利な状況や困難な状況にも堪えて、我慢すること。
(古)経済力、生活費。
(出典:Wiktionary)
堪
常用漢字
中学
部首:⼟
12画
忍
常用漢字
中学
部首:⼼
7画
“堪忍”で始まる語句
堪忍袋
堪忍分
堪忍嚢