堪兼たえかね)” の例文
主人ながら友達ともだち共思ふ仲よしのかうはいつた物の、言過て病にさわりはせぬかと今更冷汗色をかえての心配顏、嬉敷うれしいに附我身のかひなさ堪兼たえかねて夜着に顏差入て忍なき
うづみ火 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
今日のことはさぞお前も立腹したであろうが、何事も成行なりゆきじゃ、諦めなさい、さて今日の始末は定めてお聞及びであろうが、お前が夫の平林うじが非道の扱いに堪兼たえかね
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)