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執達吏
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しったつり
ふりがな文庫
“
執達吏
(
しったつり
)” の例文
これは
執達吏
(
しったつり
)
であった。かれはたびたび来た。あまりたびたび来たので、しまいにはわたしたちの名前を覚えるほどになった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
基康 わしはこの命令の
執達吏
(
しったつり
)
にすぎないのだ。わしは清盛殿の意志をあなたがたにお伝えすればそれでいいのだ。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
自分の夫たるべき男を
他
(
ひと
)
に
奪
(
と
)
られて、
加之
(
おまけ
)
に自分が
斯
(
こ
)
んな
酷
(
ひど
)
い目に逢うとは、債権者が債務者から
執達吏
(
しったつり
)
を
差向
(
さしむ
)
けられたようなもので、余りに馬鹿馬鹿しい理屈である。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
亡夫の遺産は
年端
(
としは
)
もゆかぬ庄吉がみるみる使い果し家屋敷は借金のカタにとりたてられ、
執達吏
(
しったつり
)
はくる、御当人は逃げだして文学少女とママゴトみたいな生活して、原稿は売れず
オモチャ箱
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
あたかも道楽息子に実印を渡した様なもので、借用証文にベタベタ判を
捺
(
お
)
してしまったのにも気付かず、
執達吏
(
しったつり
)
が押し懸けて来て
愈々
(
いよいよ
)
強制執行をされる段になって、初めて大騒ぎをすると同然である。
選挙人に与う
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
執
常用漢字
中学
部首:⼟
11画
達
常用漢字
小4
部首:⾡
12画
吏
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
“執達”で始まる語句
執達