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埓
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らつ
ふりがな文庫
“
埓
(
らつ
)” の例文
勝手に書いたとは何を申すぞ、この一
埓
(
らつ
)
、表立って江戸大公儀に聞えなば、家名断絶、
秩禄没収
(
ちつろくぼっしゅう
)
は火を
睹
(
み
)
るより明らかじゃ。
旗本退屈男:08 第八話 日光に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
これより伴藏は志丈と二人連れ立って江戸へ参り、根津の清水の花壇より海音如来の像を掘出す処から、悪事露顕の一
埓
(
らつ
)
はこの次までお預りに致しましょう。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
全体此の場の一
埓
(
らつ
)
は何の様に終わるだろう、余は息を殺して居ながらも全身の筋肉が躍る様な想いである。
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
今夜の一
埓
(
らつ
)
、天草殿へ、至急お知らせしなければならない。死骸かそれとも負傷したのか、とまれ犠牲者に相違あるまい。そいつを抱えてウロウロと、あんなところを歩いていた。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
わけもなく看破されてしまった一
埓
(
らつ
)
は、さきにしるしたとおりである。
ひどい煙
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
埓
部首:⼟
10画
“埓”を含む語句
埓明
放埓
不埓
埓内
不埓者
不埓千万
埓外
一埓
不埓千萬
不埓奴
不埓至極
埓口
埓無
埓門
放埓者