トップ
>
垂々
>
だらだら
ふりがな文庫
“
垂々
(
だらだら
)” の例文
寂しい、美しい女が、花の雲から下りたように、すっと
翳
(
かげ
)
って、おなじ堀を
垂々
(
だらだら
)
下
(
お
)
りに、町へ続く長い坂を、胸を
柔
(
やわらか
)
に袖を合せ、肩を
細
(
ほっそ
)
りと
裙
(
すそ
)
を浮かせて、宙に
漾
(
ただよ
)
うばかり。
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
顛倒
(
てんどう
)
して慌てるほど、
身体
(
からだ
)
のおしに重みがかかる、とその度に、ぐ、ぐ、と泣いて、口から
垂々
(
だらだら
)
と血を吐くのが、
咽喉
(
のど
)
に
懸
(
かか
)
り、胸を染め、乳の下を
颯
(
さっ
)
と流れて、仁右衛門の
蹠
(
あしのうら
)
に
生暖
(
なまあたたこ
)
う垂れかかる。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
垂
常用漢字
小6
部首:⼟
8画
々
3画
“垂々”で始まる語句
垂々下