どて)” の例文
其から一家の冬仕度に就いて考へたり、頭の底の動揺や不安に就いて考へたり、書かうと思ふ題材に就いて考へたりして、何時か高等學校のどてのところまで來た。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
呉郡の無錫むしゃくという地には大きいみずうみがあって、それをめぐる長いどてがある。
どてについて曲る。少し行くと追分のとほりだ。都會の響がガヤ/″\と耳に響いて、卒倒でもしさうな心持になる……何んだか氣がワク/\して、やたらと人に突當つきあたりさうだ。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)