“圧伏（おしふ）” の例文
旧字：壓伏
間（ま）がな、隙（すき）がな、牝の姿が立違うて、ちょっとの間見えぬでも、噛（か）みついて、咽笛（のどぶえ）を圧伏（おしふ）せるようにゃ、気精を揉（も）んだは何のためや、お冬おのれが、ここな、この、木彫師、直槙。
雪柳 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)
同時に軍夫の一団はばらばらと立かかりて、李花の手足を圧伏（おしふ）せぬ。
海城発電 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)
同時に軍夫の一団はばらばらと立懸りて、李花の手足を圧伏（おしふ）せぬ。
海城発電 (新字旧仮名) ／ 泉鏡花(著)