“図無”の読み方と例文
旧字:圖無
読み方割合
ずな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時彼は自分の身体の中に父の手までも見つけた。もっとも、父は足袋たびなぞも図無ずなしを穿いたと言われる方で、彼の幼い記憶に残るのは彼よりもずっと背の高い人であったが。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
足袋たび図無ずなしを穿いた程の人で、よく肩が凝ると言っては、庭先に牡丹ぼたんの植えてある書院へ呼ばれて、そこでお種が叩かせられたもので、その間に父の教えたこと、話したことは
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)