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囲繞
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ゐねう
ふりがな文庫
“
囲繞
(
ゐねう
)” の例文
旧字:
圍繞
早大附近の有ゆる道路は小刻みに走る観衆織るが如く、定刻に
先
(
さきだ
)
つ一時間、既に早くグラウンドの周囲は逆捲く人浪を以て
囲繞
(
ゐねう
)
せられて了つた。
野球界奇怪事 早慶紛争回顧録
(新字旧仮名)
/
吉岡信敬
(著)
北はナザレ一帯
上
(
かみ
)
ガリラヤの連山、南はサマリヤの連山、東はキルボア山、小ヘルモン山、西はカルメル山脈に
囲繞
(
ゐねう
)
されたるほゞ三角形の盆地にて、南北の最長約七里
馬上三日の記:エルサレムよりナザレへ
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
ペエテルブルクに在りし間に余を
囲繞
(
ゐねう
)
せしは、巴里絶頂の
驕奢
(
けうしや
)
を、氷雪の
裡
(
うち
)
に移したる王城の
粧飾
(
さうしよく
)
、
故
(
ことさ
)
らに
黄蝋
(
わうらふ
)
の
燭
(
しよく
)
を幾つ共なく
点
(
とも
)
したるに、幾星の勲章、幾枝の「エポレツト」が映射する光
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
渠は斯の如く人間の最上府を
囲繞
(
ゐねう
)
して、而して人間の結托せる社会を鎮護せり。社会と名づけ、国家と呼ぶも、要するに個々人間の最上府が、自由の意志を以て相結托せる衆合躰に過ぎざるなり。
思想の聖殿
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
“囲繞”の意味
《名詞》
回りを囲い廻らすこと。とりまくこと。
(出典:Wiktionary)
囲
常用漢字
小5
部首:⼞
7画
繞
漢検1級
部首:⽷
18画
“囲繞”で始まる語句
囲繞溝渠