唐瘡とうがさ)” の例文
これは、生命いのちより可恐おそろしい。むかし、悪性あくしょう唐瘡とうがさを煩ったものが、かわやから出て、くしゃみをした拍子に、鼻が飛んで、鉢前をちょろちょろと這った、二十三夜講の、さきの話を思出す。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)