“唐渡”の読み方と例文
読み方割合
からわた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は立ってみ仏のおわす扉をひらいて、小さい唐渡からわたりの釈迦仏しゃかぶつを一体取り出した。それは耳の中にでも、しまい込まれるほどの小さい御姿をうつしたものだった。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
越後獅子の国柄で、獅子舞いは一向に珍しくはなかったが、その年の一行には唐渡からわたり秘伝皿まわしというのが一枚加わっていて、彼はこの妙技にほれこんだのである。
「宝剣か、ぎょくか、唐渡からわたりのものか。」
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)