“咲蔽”の読み方と例文
読み方割合
さきおお100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さし俯向うつむいたえりのほんのり白い後姿で、さばつまゆらぐと見えない、もの静かな品のさで、夜はただ黒し、花明り、土のいかだに流るるように、満開の桜の咲蔽さきおおうその長坂を下りる姿が目に映った。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)