咲残さきのこ)” の例文
りゅうひげの石垣のがけになる、片隅に山吹やまぶきがあって、こんもりした躑躅つつじが並んでうわっていて、垣どなりのが、ちらちらとくほどに二、三輪咲残さきのこった……その茂った葉の、蔭も深くはない低い枝に
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)