和蘭人オランダじん)” の例文
我我は盗賊、殺戮さつりく姦淫かんいん等に於ても、決して「黄金の島」を探しに来た西班牙人スペインじん葡萄牙人ポルトガルじん和蘭人オランダじん英吉利人イギリスじん等に劣らなかった。
侏儒の言葉 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
和蘭人オランダじん葡萄牙人ポルトガルじんから、雜貨藥種を仕入れては日本へ持歸り、それを金に代へるかたはら、船着き場で少年少女を誘拐かどはかし、それを支那から、南洋へ連れて行つては
ところが、小豆島紋太夫は、かつて長崎の和蘭人オランダじんから、久しく和蘭語オランダごを学んだことがあって、会話ぐらいには事を欠かなかった。そこで忽ち二人の者は、お互いの遭難を語り合うことが出来た。
和蘭人オランダじんやかたなんです。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
和蘭人オランダじん葡萄牙ポルトガル人から、雑貨薬種を仕入れては日本へ持帰り、それを金に代えるかたわら、船着き場で少年少女を誘拐かどわかし、それを支那から、南洋へ連れて行っては
「釜屋半兵衞が、和蘭人オランダじんから仕入れた拔け荷の鐵砲百梃。長崎から江戸まで船で運んで來て、三千兩の大金で大名方に賣つたのに相違御座いません。幸ひ途中で見付けましたが危ないことで御座いました——」