吹断ふきた)” の例文
名にし負う神通二百八間の橋を、真中まんなか頃から吹断ふきたって、隣国の方へ山道をかけて深々と包んだ朝靄あさもやは、高く揚ってあさひを遮り、低く垂れて水を隠した。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)