吹懸ふっか)” の例文
まさかに気があろうなどとは、怪我にも思うのじゃございますまいが、串戯じょうだんをいわれるばかりでも、癩病かったい呼吸いき吹懸ふっかけられますように、あのも弱り切っておりましたそうですが。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「二十銭にいたして置きます。」と天窓あたまから十倍に吹懸ふっかける。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)