“可恠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おかし50.0%
あやし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや待て待て。知らずばてうどそれでよい。李下の冠、瓜田の沓。這入て見るも可恠おかしなものと、思はぬではなかつたが。ついこの外を通つたゆゑ。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
さても美麗し、見違えたと見とれて、ふと心付き、たしか従兄の格なりしと、思ひ出しての答礼を。どふやら可恠おかしな御容子と、夫婦が粋な勘違ひ。四方山話もそこそこに。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
お前に暇を出したとて、お松の口が塞がぬ上は、やつぱり嘘が真実まことになる。さうでなうても、この間から、衆婢みんな可恠あやしう思ふてゐる、素振りが見えるに、なほの事、腹が立つてたまらなんだも。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)