可恠おかし)” の例文
いや待て待て。知らずばてうどそれでよい。李下の冠、瓜田の沓。這入て見るも可恠おかしなものと、思はぬではなかつたが。ついこの外を通つたゆゑ。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
さても美麗し、見違えたと見とれて、ふと心付き、たしか従兄の格なりしと、思ひ出しての答礼を。どふやら可恠おかしな御容子と、夫婦が粋な勘違ひ。四方山話もそこそこに。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)