可恠あやし)” の例文
お前に暇を出したとて、お松の口が塞がぬ上は、やつぱり嘘が真実まことになる。さうでなうても、この間から、衆婢みんな可恠あやしう思ふてゐる、素振りが見えるに、なほの事、腹が立つてたまらなんだも。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)