古賢こげん)” の例文
よって至誠は天をも感ずるとか云う古賢こげんの格言を力にして、折さえ有ればつとめて叔母の機嫌きげんを取ッて見るが、お政は油紙に水を注ぐように、跳付はねつけて而已のみいてさらに取合わず、そして独りでジレている。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)