古絨毯ふるじゆうたん)” の例文
だから中央に敷いた古絨毯ふるじゆうたんも、四方に並べてある書物のおかげで、派手はでなるべき赤い色がわづかばかりしか見えてゐない。
東京小品 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
此処ここは板敷で、中央に拡げた方一間はういつけんあまりの古絨毯ふるじゆうたんほかには、一枚の畳も敷いてはない。さうして東と北の二方にほうの壁には、新古和漢洋の書物を詰めた、無暗に大きな書棚が並んでゐる。
漱石山房の秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
此処ここは板敷で、中央に拡げた方一間はういつけんあまりの古絨毯ふるじゆうたんほかには、一枚の畳も敷いてはない。さうして東と北と二方にはうの壁には、新古和漢洋の書物を詰めた、無暗に大きな書棚が並んでゐる。
東京小品 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)