叙勲じょくん)” の例文
「ギイギイ、ご苦労だった。ご苦労だった。よくやった。もうおまえは少佐になってもいいだろう。おまえの部下の叙勲じょくんはおまえにまかせる。」
烏の北斗七星 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
……また、国家への功労としては、私から太政官へ申請して、かならず相当な官位叙勲じょくんのあることを、お約束申してもよい
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
話は横道にはいるようであるが、折々、我が国においても実業家に位階いかいさずけらるるとか、あるいは叙勲じょくんせらるべしという議論がさかんに行われる。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
どうかこらえて下さい。その代りに、他日、この功を第一の徳とし、諸人にむかって、必ずこれに百倍する叙勲じょくんを以て貴下のはじそそぐであろうと約されておられる
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)