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取糺
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とりただ
ふりがな文庫
“
取糺
(
とりただ
)” の例文
ネパールに
這入
(
はい
)
ってからもその事について
取糺
(
とりただ
)
したが害が及んで居らんらしい。どうにかうまく
免
(
まぬか
)
れたものと見えるです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
月ヶ瀬にいる侍どものことについて、昨日申し上げた儀は、その後よく
取糺
(
とりただ
)
してみると、藤堂家の侍ではなく、浮浪の徒が冬籠りしていたものらしい。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それにつけても、かの兜の出所をよく
取糺
(
とりただ
)
して置く必要があると思ったので、邦原家では金兵衛をよび寄せて詮議すると、金兵衛もその紛失に驚いていた。
兜
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「まだ若年の野口が、こんな
忌
(
いま
)
わしい過失を犯したについて、師範のそこもとに忌わしい評があるとすれば、重職の立場としていちおう
取糺
(
とりただ
)
すのは私の責任だと思う」
花も刀も
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
ここは非常に面倒な所でそのすべてどこにお住みになるか、どういう御身分の者かすっぱり
取糺
(
とりただ
)
して、怪しい点があれば証明をしなければならぬ。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
▼ もっと見る
……いや、かく申すなども、白洲にはあるまじき余事。もう
取糺
(
とりただ
)
すべき事もない。吟味は相済んだ。立て 立て
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
取糺
(
とりただ
)
さなければならぬ
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「大内不伝の素行については、平常、おもしろからぬ風評もあり、
旁〻
(
かたがた
)
、仰せのような事実があれば、御遠慮なく、お
取糺
(
とりただ
)
しのこと、何ら、さしつかえなしとのおことばにござります」
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
御用は、今度の事件が聞えて、それについてのお
取糺
(
とりただ
)
しらしい。武蔵の
首級
(
しるし
)
さえ取れば、わしの面目は立派に立ち、言い開きもつくのじゃが、沢庵坊主め、何といっても意地を曲げて渡しおらぬ。
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
取糺
(
とりただ
)
しましたところ、頭目らしき真っ先の男がいうには——自分ことは、黄祖の手下で、
甘寧
(
かんねい
)
字
(
あざな
)
を
興覇
(
こうは
)
とよぶ者であるが、もと
巴郡
(
はぐん
)
の臨江に育ち、若年から腕だてを好み、世間のあぶれ者を集めては
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
糺
漢検1級
部首:⽷
7画
“取糺”で始まる語句
取糺中