“反発”の読み方と例文
読み方割合
はんぱつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「だれであるのかをあなたがどこまでも隠そうとしたのが恨めしかったために反発はんぱつ的にそんなことにまで進んでしまったのですよ」
源氏物語:54 蜻蛉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
軍人のああした話に、盲目的もうもくてきに引きずられるのも険呑けんのんだが、感情的に反発はんぱつするのも険呑だ。時代はそんな反発でますます悪くなって行くだろう。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
C子が僕と踊りたいといい出したのは恰度ちょうどその頃だった。僕は一応それを押しとどめたが、それは無論、手だった。興奮しきった彼女は、僕の忠告に、倍以上の反発はんぱつをもって舞踊ぶようを強いた。
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)