双紙そうし)” の例文
旧字:雙紙
明け暮れ双紙そうしなどを集めて見ていたが、或る時乳人に両親の名を尋ねると、お歎きになることをいたわしく思い今日まで隠しておりましたけれども
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
と申すはこの頃ふとここへ参って、予も人並に双紙そうしを一つ綴ろうと思い立ったが、つらつら独り考えて見れば、生憎あいにく予はこれと云うて、筆にするほどの話も知らぬ。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)