原場はらっぱ)” の例文
ところがね、おかみさん、いざ原場はらっぱの頂上へうっすりと火柱が立って、愛吉の姿があらわれたとなる。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わっしが飲んでいました有合ありあい御肴おんさかなというおきまりの一膳めしの前なんざ、小さな原場はらっぱぐらい小広うございますのに——それでも左右へ並ばないで、前後あとさきになって、すっと連立って通ります。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)