卒気そつけ)” の例文
旧字:卒氣
のら猫のずる逃脚にげあしと疑ひ深い心をもつやうになり、女房や女中が連れに行つても馴染みをれた卒気そつけないふうをした、僕はそんな猫なら打つちやつて置けと言つたが
鉄の死 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
『然うか!』と、信吾はまた卒気そつけなく答へた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)