千瓢せんぴょう)” の例文
位置をかえて、城頭から望めば、駸々しんしんと迫って来る兵馬の奔流と、千瓢せんぴょう馬印うまじるしは、さらに、手に取るように見えているはずである。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
府中城の大手に向って、奔河ほんがの羽柴勢は、鶴翼かくよくのひらきを示した。そしてただ千瓢せんぴょうの馬印だけが、しばらく動かずにあった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
柳ヶ瀬附近には、今朝までの金御幣の馬印に代り、秀吉の千瓢せんぴょうの馬印が望まれる。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)