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北廓
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なか
ふりがな文庫
“
北廓
(
なか
)” の例文
夜はぞろぞろ寄席へ押しかけたり、近所の牛肉屋や
蕎麦屋
(
そばや
)
で、火を落すまで酒を飲んだりした。
北廓
(
なか
)
の事情に詳しい人や、寄席仕込みの芸人などもあった。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
北と言えばさしずめ
北廓
(
なか
)
だが、手前と銭は敵同士、やっぱり山谷の伯父貴の家でお膳の向うで長談義に
痺
(
しび
)
れを切らしたとしか思えねえじゃねえか、え、こう、勘。
釘抜藤吉捕物覚書:01 のの字の刀痕
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ほんのこったがわっしゃそれご存じのとおり、
北廓
(
なか
)
を三年が間、
金毘羅
(
こんぴら
)
様に
断
(
た
)
ったというもんだ。ところが、なんのこたあない。
肌
(
はだ
)
守りを懸けて、夜中に
土堤
(
どて
)
を通ろうじゃあないか。
外科室
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
さても、どれほどの
好男
(
いいおとこ
)
に生れ
交
(
かわ
)
って、どれほどの
金子
(
かね
)
を使ったら、遊んでこれだけ
好遇
(
もて
)
るだろう。——しかるにもかかわらず、迷いは、その叔母さんに俥賃を
強請
(
ゆす
)
って
北廓
(
なか
)
へ飛んだ。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
北
常用漢字
小2
部首:⼔
5画
廓
漢検準1級
部首:⼴
14画
“北廓”で始まる語句
北廓花盛紫