“匍匐(は)” の例文
ここにその言を奇しと思ほして、そのまさに産みますを伺見(かきまみ)たまへば、八尋鰐になりて、匍匐(は)ひもこよひき三。すなはち見驚き畏みて、遁げ退(そ)きたまひき。
姫が本国で和邇を族霊とし和邇の後胤と自信せる姫が子を産む時自ら和邇のごとく匍匐(は)ったのであろう、言わば狐付きが狐の所作犬神付きが犬神の所作をし
暫くして便所へ行かうと思つたが船が揺つて歩けぬから匍匐(は)う様にして行つて見ると、皆んな酔つて唸つて居るに久太夫が独り五体を帆穡(ほばしら)へ縛り付け帆を捲ひたり張つたりして働いて居りましたが
千里駒後日譚 (新字旧仮名) / 川田瑞穂、楢崎竜、川田雪山(著)
匍匐(は)ふがごと撒水夫(みづまき)きたる。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
『書紀』二に豊玉姫(とよたまひめ)産む時夫彦火々出見尊(ひこほほでみのみこと)約に負(そむ)き覘(うかが)いたもうと豊玉姫産にあたり竜に化(な)りあったと記されたが、異伝を挙げて〈時に豊玉姫八尋(やひろ)の大熊鰐(わに)に化為(な)りて、匍匐(は)い逶虵(もごよ)う。