勝安房かつあわ)” の例文
しかるに講和論者こうわろんじゃたる勝安房かつあわ氏のはいは、幕府の武士用うべからずといい、薩長兵さっちょうへいほこさき敵すべからずといい、社会の安寧あんねい害すべからずといい、主公の身の上あやうしといい
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
勝安房かつあわ海舟かいしゅう)の如きも、小栗に会ってはその権勢、実力、共に頭が上らない。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
勝安房かつあわ山岡やまおか鉄太郎の諸氏である。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
小栗上野おぐりこうずけがある、勝安房かつあわがある、永井玄蕃げんばも、水野痴雲ちうんも、向山黄村むこうやまこうそん川路聖謨かわじせいぼ、その他誰々、当時天下の人物としても恥かしい人物ではないが……なにぶん大廈たいかくつがえる時じゃ、いたずらに近藤勇
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
あの才物の勝安房かつあわめがたしかに押えているという話も聞いた。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)