動揺ぐらつ)” の例文
旧字:動搖
竹翁の昔より続いた橋本の家が一夜のうちに基礎どだいからして動揺ぐらついて来たことや、子がそれをこわさずに親が壊そうとしたことや
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私はそんなことを聞いてから、お宮という奴はよっぽど浮気な、しょっちゅう心の動揺ぐらついている売女だと、ちょっと厭あになったが、それでもやっぱりめられなかった。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)