剽賊ひょうぞく)” の例文
非業の死だときいた時、剽賊ひょうぞくのためにあやめられた旅人の死骸ではあるまいかと思うて、市九郎は過去の悪業を思い起して、刹那に湧く悔恨の心に、両脚のすくむのをおぼえた。
恩讐の彼方に (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ですから、不愍ふびんには、思いますが、もし官がこれを放置しておくなら、乱は、坂東に止まらず、四隣に及び、ひいては、南海海上の剽賊ひょうぞくにも響き合って、国家の禍いとならぬ限りもありません
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)