“剣塀”の読み方と例文
読み方割合
つるぎべい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とたんに、一発の鉄砲が、轟然と四壁や石垣をゆるがしたと思うと、城の矢倉の陰や剣塀つるぎべいの上から、まるで滝のように矢が降りそそいで来た。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
高松の城は平城ひらじろだ。大手へかかる道の左右までが田圃たんぼや野である。深田の中に一叢ひとむらの林とどてと石垣を構え、そこから石段を登るごとに本丸の狭間はざま剣塀つるぎべいが頭の上へ近づいてくる。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)