刻銘こくめい)” の例文
唯、ちがふのは、その取つた虱を、一々刻銘こくめいふところに入れて、大事に飼つて置く事だけである。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
野村は鉄縁てつぶちの眼鏡をはずすと、刻銘こくめい手巾ハンケチで玉の曇りを拭いながら
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)