刻経ときた)” の例文
「わしじゃない。わしはどうなとかまわぬ。はよう、あのいわあなのうちにいる女子おなごを手当してたも。助けてたも。……もう気を失うてから、刻経ときたっている程に、早うせねば……早う薬なとやらねば……」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)