“ときた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
刻経50.0%
時経50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「わしじゃない。わしはどうなとかまわぬ。はよう、あのいわあなのうちにいる女子おなごを手当してたも。助けてたも。……もう気を失うてから、刻経ときたっている程に、早うせねば……早う薬なとやらねば……」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
関ヶ原から村へ帰った後にうけた仕打しうちの憎さは、いちいち骨髄こつずいに徹しているが、由来この婆には、勝てないものという幼い時からの癖がついているので、時経ときたてば、あの時の無念さも
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)