切窓きりまど)” の例文
金網を張った白壁の切窓きりまどに、かすかな灯影ほかげがゆらめいていたので、何心なくのぞいてみると、さっきの二人が、ここへ入り込んでいた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日本左衛門はふと切窓きりまどの夕星を見て、何かにわかに気をかれて来たらしく
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
気軽にいって、切窓きりまどから邸内を見廻した。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
粗壁あらかべとひとつの切窓きりまどがあるだけだった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)