“其酔漢”の読み方と例文
読み方割合
そのさけよひ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宵闇の空にまぎれて迷ひ出たお志保は、だから、何処へ帰るといふ目的めあても無かつたのである。悲しい夢のやうに歩いて来る途中、不図、雪の上に倒れて居る人に出逢であつた。見れば其酔漢そのさけよひは父であつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)