其酔漢そのさけよひ)” の例文
宵闇の空にまぎれて迷ひ出たお志保は、だから、何処へ帰るといふ目的めあても無かつたのである。悲しい夢のやうに歩いて来る途中、不図、雪の上に倒れて居る人に出逢であつた。見れば其酔漢そのさけよひは父であつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)