“八卦(はつけ)” の例文
天體の量と、地底の水ぐらゐな時差と無縁を感じるのだが、ぼくの見てゐる間にも二、三の人影が、もうその「周易」の灯に佇み、何か、心の岐路を、八卦(はつけ)にたづねてゐる。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
「越後屋の内儀のお酉(とり)さんさ。この八卦(はつけ)が違つたら、俺は十手捕繩を返上して——」
所(ところ)が、何(なん)でも久米正雄夫人(くめまさをふじん)自身(じしん)の懷姙中(くわいにんちう)の運勢(うんせい)の素晴(すばら)しかつたことは今(いま)でも鎌倉猛者連(かまくらもされん)の語(かた)り草(ぐさ)になつてゐるくらゐださうだが、懷(ふところ)に入(はい)つてふとるといふ八卦(はつけ)でもあらうか? 少少(せうせう)うがち過(す)ぎてゐて
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
八五郎は下手な八卦(はつけ)が當つたやうな顏をするのです。
錢形平次は八卦(はつけ)でも置くと思つたのでせう。
「ちよいと八卦(はつけ)でも置いて來るよ」