“兜摺”の読み方と例文
読み方割合
かぶとず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、うっかり呼びかけないほど、彼の顔は陽焦ひやけしていた。ひげはあまりえないたちであるが、肌はまきのように荒れ、兜摺かぶとずれに額は禿げて、鼻のあたまや頬は赤くしもげ、歯と眼ばかりが白かった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)