光輝かがやき)” の例文
底深い群青色ぐんじやういろの、表ほのかにいぶりて弓形に張り渡したる眞晝の空、其處には力の滿ち極まつた靜寂しじま光輝かがやきがあり、悲哀かなしみがある。
微笑ほほえみ光輝かがやきとに満ちていた。春風はゆたかに彼女かのおんなまゆを吹いた。代助は三千代が己を挙げて自分に信頼している事を知った。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
天国の光輝かがやきと地獄の火とを背景として読むにあらざれば福音書の冒頭はじめに掲げられたるイエスの此最初の説教みおしえをすら能く解することが出来ないのである。
その光輝かがやきにぬれぬべく
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
清き人は其の時に神を見ることが出来るのである、多分万物の造主つくりぬしなる霊の神を見るのではあるまい、其の栄の光輝かがやきその質の真像かたなる人なるキリストイエスを見るのであろう