元起げんき)” の例文
晩年には毎月まいげつ説文会を催して、小島成斎、森枳園きえん、平井東堂、海保竹逕ちくけい喜多村栲窓きたむらこうそう、栗本鋤雲じょうん等をつどえた。竹逕は名を元起げんき、通称を弁之助べんのすけといった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
この年六月に海保竹逕ちくけいが歿した。文政七年うまれであるから、四十九歳を以て終ったのである。前年来また弁之助と称せずして、名の元起げんきを以て行われていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)